debian lennyをインストールしてみました。debianは過去に一度触ったことがあってそれ以来です。まだsargeも出ていなかった頃だったと思います。
FreeBSDとなんとなく似てる所もあるのですが、最小構成でインストールするとほんとにスッキリしてていいですね。
それで早速いろいろインストールしていたのですが、sennaをバインディングしたMySQLをインストールしようとして、ちょっと手間取りました。ソースから入れてしまえば早いのかもしれないですが・・・。
sennaはソースからインストールしたのですが、どうもsennaなMySQLパッケージを作ると、依存関係とかで引っかかってしまいました。
dpkg-shlibdeps: failure: no dependency information found for /usr/local/lib/libsenna.so.0 (used by debian/mysql-client-5.0/usr/bin/mysqltest_embedded).
dh_shlibdeps: command returned error code 512
make: *** [binary-arch] エラー 1
分からなかったので、sennaのパッケージも作ってみます。
ここを参考にしました。
|| Not Found ||
## dh_makeというパッケージを作るコマンドを入れる
# aptitude install dh-make
$ tar zxvf senna-1.1.4.tar.gz
$ cd senna-1.1.4
## -fでソースパッケージ指定
$ dh_make -f ../senna-1.1.4.tar.gz
## パッケージの種類(single binaryを選択)
> Type of package: single binary, multiple binary, library, kernel module or cdbs?
> [s/m/l/k/b] s
## 次に作成されたdebianディレクトリの中にある、
## debina/rulesを編集します。
## 今回はmecabを使わないので、configureの値に追記しました。
$ vim debian/rules
> ./configure $(CROSS) --prefix=/usr --mandir=\$${prefix}/share/man --infodir=\$${prefix}/share/info CFLAGS="$(CFLAGS)" LDFLAGS="-Wl,-z,defs" --with-mecab=no
## パッケージを作成
$ dpkg-buildpackage -rfakeroot
## 成功すればdebファイルが出来るので、そのままインストール
# dpkg -i ../senna_1.1.4-1_i386.deb
次にここを参考にして、MySQLのパッケージを作ってみます。記事の内容がちょっと古いようで、今のバインディングパッチではautotoolsなどは不要で一気にconfigureを実行できるようです。
$ mkdir ~/mysql-server-5.0
$ cd ~/mysql-server-5.0
$ apt-get source mysql-server-5.0
# apt-get build-dep mysql-server-5.0
これでカレントディレクトリ内にソースパッケージが展開されます。
次にdpatchを作ります。その前にsennaのバインディングパッチをダウンロードします。
ここからパッチを落とした
ダウンロード – Tritonn – SourceForge.JP
$ cd mysql-dfsg-5.0-5.0.51a
$ dpatch-edit-patch patch 99_senna 95_SECURITY_CVE-2009-2446.dpatch
## ここでパッチ作成用のシェルに自動的に入ります
## キャンセルする時は、exit 230と打たないと反映されてしまうので注意
## 先ほど落としたパッチを当てる
$ patch -p1 < ~/msyql-server-5.0/tritonn-1.0.10-mysql-5.0.51a.diff
$ find . -name '*.rej'
$ find . -name '*.orig' -exec rm {} \;
$ exit
これでdpatchが作成されます。作成したdpatchの情報を書き込みます。
$ echo "99_senna.dpatch" >> debian/patches/00list
## configureに--with-sennaを追加する
$ vim debian/rules
> --without-ndb-docs \
> --with-senna'
参考サイトのまま実行すると、次にdebuildをするわけですが、以下のようなエラーが出てしまいます。
$ debuild -rfakeroot -us -uc
## こんなエラーが出て途中で止まってしまう
configure.in:2981: required file `debian/Makefile.in' not found
configure.in:2981: required file `debian/defs.mk.in' not found
configure.in:2981: required file `debian/control.in' not found
make[1]: *** [Makefile.in] エラー 1
make[1]: ディレクトリ `/home/hogehoge/mysql-server-5.0/mysql-dfsg-5.0-5.0.51a' から出ます
make: *** [build-stamp] エラー 2
dpkg-buildpackage: failure: debian/rules build gave error exit status 2
debuild: fatal error at line 1319:
dpkg-buildpackage -rfakeroot -D -us -uc failed
dpatchを作る際に、configure.inを戻すと書いてあったのですが、これを戻さないでおくとエラーが出る事なくできました。
## これを実行しない
$ cp ~/mysql-server-5.0/mysql-dfsg-5.0-5.0.51a/configure.in .
次にビルドは通ったのですが、どうしてもテストが通りませんでした・・・。とりあえず、テストをしないようにして回避しました。
$ DEB_BUILD_OPTIONS=nocheck debuild -rfakeroot -us -uc
このままでは、libsennaの依存でエラーになりましたので、debian/shlibs.localファイルに以下のように書き込みます。
libsenna 0 senna (>= 1.1.4)
同じようにdebuildしますが、失敗してから再度実行するとエラーになってしまったので、最初からやり直しました。
成功すると以下のようなファイルができます。
libmysqlclient15-dev_5.0.51a-24+lenny2_i386.deb
libmysqlclient15off_5.0.51a-24+lenny2_i386.deb
mysql-client-5.0_5.0.51a-24+lenny2_i386.deb
mysql-client_5.0.51a-24+lenny2_all.deb
mysql-common_5.0.51a-24+lenny2_all.deb
mysql-server-5.0_5.0.51a-24+lenny2_i386.deb
mysql-server_5.0.51a-24+lenny2_all.deb
かなりたいへんでした・・・ソースから入れたほうが楽だったかも。