温度計作りを構想してからどのくらい経っただろうか…
なかなか手を付けるタイミングがなく今年が終わろうとしていたのだけど、
意を決してマイコンいじってみることにした。
まずは、今まで電池ボックスを利用していた箇所をACアダプタから電源を確保することにした。
12VのACアダプタを買った理由は、高い電圧を必要とするものでも使い回せそうな気がしたのと、
三端子レギュレータを使ってみたかったのが理由だ。
12Vではマイコンに繋ぐことができないので、5Vほどに降圧する必要がある。
三端子レギュレータはLM7805CVを利用する。これはかなりメジャーなものでよく使われるものらしい。
ACアダプタのDCジャックそのままでは、ブレッドボードに挿すことができないので、
秋月電子で販売されている「ブレッドボード用DCジャックDIP化キット」を使うことにした。
ブレッドボード用DCジャックDIP化キットを組み立てる
このキットには、DCジャック、ブレッドボードに挿すための足、基盤が付属されている。
半田を使って組み立てる必要があるようだ。
半田ごてを使うのは久しぶりな上に、半田する箇所が小さかったので緊張したのだけど、あっさりできた。
しかし、半田した後に基盤を上下逆にしていたことに気づく…これが後々悩む理由になるとは。
本当ならばプラスとマイナスが印刷されている面を上にした方がいい。
三端子レギュレータを使って5Vに降圧
ACアダプタをブレッドボードに挿した後、テスターを使い12Vが出ていることを確認した。
いよいよ三端子レギュレータの出番だ。
型番が印刷されている方を前面と見て、左がIN(12V)、中央がGND、右がOUT(5V)ということらしい。
発振を防ぐために、INとGND間に積層コンデンサ0.33μF、GNDとOUT間に0.1μFを接続する。
わくわくしながらOUTの5Vをテスターで計測してみる…
ん?5Vになってないどころか電圧がふらふらしている。
しかも三端子レギュレータが異常な熱を帯びていて持てないくらいだ。
コンデンサの繋ぎ方が悪いのかと、繋げ方を変えてみるが変化なし。
数日悩んだところで、お手上げ状態なのでマイコン先生に聞いて見ることにした。
三端子レギュレータの謎が解ける
先生に状況を説明している段階で、あることにふと気づいた。
ACアダプタの基盤を逆に半田付けしていたことだ。
どうやらそのせいで、プラスとマイナスも逆転していたらしい。
なんと、INにマイナス、中央にプラスを接続していたのだ…。
話を聞いたところ、これはかなり危ないミスらしい。三端子レギュレータの異常な熱の原因も分かった。
プラマイ逆にしたところ、無事に5Vにすることができた。
なぜテスターで12V測れていたのだろうと考えたところ、
よくよく見るとテスターの左側に「-」の記号が…どうやら「-12V」と表示されていたことに気づかなかったようだ。
今回はソフトのようにエラーコードを吐かないハードの難しさを思い知ることとなった。
もう少し慎重に進めていきたいと思う。